0:まず初めに・・・
何でもそうですが、民泊の経営を始めたからと言って、すべてのオーナーが成功しているわけではありません。
成功確度を高めるためにも、さまざまな工夫を行う必要があります。
ここでは、民泊オーナーとして成功するために押さえておくべきポイントについてご紹介します。
1: 集客戦略としてSNSの適切な利用
民泊の集客策の中心となるのは、民泊仲介サイトでしょう。
AirbnbやBooking.comなどがその代表格になります。
これらのプラットフォームは利用者数が多く、集客の効率性も高いのです。
しかし、全ての民泊事業者が利用していているため、個性が出しにくく、見落とされてしまいます。
更に使用料を支払うデメリットもあります。
そのため、独自で、施設情報をSNS上で発信し、そこから集客を実現する戦略が強く推奨されます。
ここでは、Instagramを例に挙げてみましょう。
Instagramは視覚的な情報を伝えるのに非常に優れています。
そのため、写真を駆使して施設の魅力を伝える民泊事業にはぴったりです。
例えば、施設の内外装の写真を投稿し、それぞれのスペースが、どのように利用できるかを視覚的に示すことで、宿泊を検討している人々の興味を引くことができます。
また、周辺の観光スポットや地元の美味しいレストランの情報も併せて投稿すれば、訪れる価値があるエリアとして宿泊施設をアピールすることも可能です。
さらに、Instagramのストーリーズ機能を活用すれば、宿泊者の生の声や日常の様子をリアルタイムで共有することができます。
これにより、民泊施設がどのような場所で、どのように楽しまれているのかを具体的に伝えることができます。
投稿する際にはハッシュタグをうまく活用しましょう。
例えば、施設のある地域名や特徴、観光スポット名などのハッシュタグをつけることで、そのハッシュタグで検索をする人々に対して、自分の投稿を見てもらう機会を増やすことができます。
また、特定のイベントや季節に関連するハッシュタグをつけることで、そのタイミングで宿泊施設を探している人々の目に留まる可能性も高まります。
SNSの活用は、ただ投稿するだけではなく、このように具体的な戦略を立てて取り組むことで効果を最大化できます。
特にInstagramはビジュアルが重視されるプラットフォームなので、美しい写真や情報満載のストーリーズなどを通じて、自分の民泊施設の魅力を存分にアピールできるでしょう。
2:競合との差別化を検討する
民泊は現時点でも競合が多く、今後もその数は増えていくでしょう。
このような競争激化の中で成功を収めるためには、他の事業者との差別化が重要となります。
価格、サービス、物件の魅力など、様々な要素を考えることが求められます。
ただし、民泊は基本的に低価格帯の宿泊施設であるため、価格による差別化は難しいです。
その代わり、リノベーションやサービスの充実度など、価格以外での競争力を磨くことが成功への鍵となります。
まず、リノベーションについてです。
民泊物件はそのデザインや独特の雰囲気でゲストを引きつけることが可能です。
たとえば、地元の文化や歴史を反映した内装、あるいは特定のテーマに基づいた設計（例えば、アート、音楽、自然など）を施すことで、他の民泊施設とは異なる個性を打ち出すことができます。
また、独自性を持たせるためには、地元のアーティストや職人と協力し、地元の素材を活用したり、地域の歴史や文化を取り入れたりすることも効果的です。
次に、サービスの充実度についてです。
宿泊者にとっての価値は物件だけでなく、提供されるサービスにも大きく左右されます。
例えば、地元の観光情報を提供したり、チェックイン・アウトのフレキシビリティを持たせたり、パーソナライズされたホスピタリティを提供するなど、ゲストにとってプラスとなるサービスを考えることが重要です。
これらのサービスは、宿泊者にとって快適な滞在を提供するだけでなく、リピーターを生む原動力にもなります。
また、一部のゲストにとっては、環境や社会貢献性も大切な価値観となります。
物件のエコフレンドリーな設計や、地元コミュニティへの貢献（例えば、地元の製品の使用や地元の事業者との協働）をアピールすることで、これらのゲストからの支持を得られる可能性があります。
以上のように、価格以外の要素に焦点を当て、自分だけの独特な魅力を作り上げることで、競争激化する民泊業界で成功を収めることが可能です。
これらの戦略を通じて、宿泊者にとっての価値を高め、差別化を図りましょう。
3:ターゲットとコンセプトを明確に設定する
まず、ターゲットの設定は事業成功の鍵となります。
例えば、若い世代をターゲットにするなら、モダンで洗練された内装、最新のテクノロジー（高速Wi-Fi、スマートロックなど）、地元のエンターテイメント情報等が重要になります。
一方で、家族連れや長期滞在者を想定するなら、キッチンや洗濯機のような生活設備、子供用の娯楽施設、近くのスーパーマーケットや公園へのアクセス情報などが必要となるでしょう。
高齢者をターゲットにする場合は、バリアフリー設計や、医療施設へのアクセス情報、安全性への配慮などが求められます。
次にコンセプトです。
コンセプトは物件の個性を表現し、ターゲット層に直接訴えかけます。
例えば、ユニークなリノベーションや日本のアート作品を展示することで、「アート愛好家のための民泊」を作り出すことができます。
また、「地元の食材を堪能できる民泊」、「ペットと一緒に楽しめる民泊」、「自然と一体になれるエコロジー民泊」など、特定のライフスタイルや価値観を重視する人々をターゲットに設定することも可能です。
これらのアイデアは無数に存在しますが、重要なことは、自分の民泊が提供するユニークな価値を明確にし、それを具現化するための施設やサービスを用意することです。
これにより、あなたの民泊は、単なる宿泊場所から、特定の体験を提供する場所へと変貌します。
その結果、ターゲットとなるゲストは、新たな価値に気付き、またリピーターとして利用してくれるようになります。
4:まとめ
民泊の成功を目指すためには、SNSを活用した巧みな集客、競合との明確な差別化、そして、具体的なターゲットとコンセプトの設定が必要です。
これらは全て、経営者自身が戦略的に考え、行動を起こすことで実現できます。
一方で、広大な市場を追求するのではなく、特定の市場を深く掘り下げることで、成功を掴むことができます。
ターゲットとコンセプトを明確に設定し、ブレずに事業を進めていきましょう。
民泊投資ラボの記事に最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
